仕事観。私が誰かに何かをする時に、大切にしたいこと。仕事の学校は、対話を通じて1人ひとりの仕事観を吟味していく時間と場です。

事務局ブログ

2008/10/26

社会人、大学生を対象に実施していきます。

お知らせです。

仕事の学校は、今後、社会人・大学生を対象にしたワークショップも開催していきます。
第1回は、2009年2月11日(祝日)に都内で開催する予定です。
それ以降も、月に1,2回のペースで開催していきます。
(どなたか40名程度のワークショップができる部屋を貸してください。)

高校生のように5泊6日という訳にはいきませんが、
9時~21時までの12時間、たっぷりと「仕事と自分に近づく」時間をつくります。

8名~12名の参加者を集めて頂ければ、地方出張もします。(2名分の交通費を負担してください。)

なお、社会人・大学生向けは有料です。まだ参加費は決まってませんが、1万円以下になる予定です。
この社会人・大学生向けのワークショップの収益は、すべて高校生向けの仕事の学校のために活用します。

この件について詳しい案内を希望される方やご質問のある方は、こちらにてお問い合わせください。





2008/08/29

ご協賛・ご寄付ありがとうございました

まだ8月というのに、ずいぶん涼しい毎日が続いていますね。
事務局では5泊6日を思い返しながら、事後の作業をおこなっています。
参加した高校生からのアンケートを読んでいると、
この子はこんなことを言っていたなぁ、あんな話をしてくれたなぁと、思い出します。

さて、今年の仕事の学校の開催にあたり、
合計で11社の企業様より協賛金を、10名の個人の方よりご寄付をいただきました。
ご協力ありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

現在、収支報告書を作成中ですので、9月下旬をめどにお送りいたします。
今後とも、仕事の学校をよろしくお願いいたします。

2008/08/09

仕事の学校6日目

最終日です。


当然のことながら事前に予定していたプログラムはありましたが、この日、何をしようか迷っていました。ホテルからプログラムを実施する会場まで移動する地下鉄の中でも、まだ迷っていました。

 

今回の仕事の学校のプログラムを構成する時に、4つのことを軸にしました。

1)参加者を一番に考える。

2)参加者の学ぶ力を信じきる。

3)評価したい気持ちから徹底的に離れる。

4)大人も仕事と自分に近づく。

 さて、仕事の学校の最後の日、どのような時間を過ごしたらいいのか。

参加者を一番に考え、学ぶ力を信じ、評価から離れ、仕事と自分に近づくための時間。

 

プログラムのスタート時刻になっても迷っていたので、参加者と車座になりました。思い切って聞いてみました。「どうやって最終日を過ごそうか、ちょっと迷っているんだけど、どうしたい?」

少しの沈黙の後、

「好きな人と自由に話しをしてみたい」

「スタッフの人と話したい」

「フルーツバスケットしたい」

 

特にフルーツバスケットという声があった時には、参加者の表情が和らぎました。

そんなわけでまずは15分間、参加者22人でフルーツバスケット。

最初のお題は「この仕事の学校に来てよかったと思っている人!」

(たぶん)全員が移動。

次のお題は「まだ帰りたくないなぁと思っている人!」

これは3分の2くらいが移動。

この2つのお題が最初に出たのはスタッフとして正直、ほっとしました。

それにしてもフルーツバスケット、盛り上がっていました。

息を切らし、汗ばみながら楽しんでいました。見ている大人たちも大笑い。

 

さて、時間が来たので、また22人と車座。

「次はどうしたい?さっき自由に話したいってのがあったけど、それはどう?何人くらいで話したい?」

いくつかのやりとりがあった後、こんなふうに時間を過ごしました。

 

1)自分が話しをしてみたいという人と2人1組になる(但し参加者のみ)。場所や体制は好きなようにしていい。

2)最初に3分くらい雑談をする。

3)次に話し手、聴き手を決めて、話し手は「仕事の学校、仕事と自分に近づく」をテーマに10分間、話す。聴き手は、質問をしてよい。但し、質問だけ。

4)話し終えたら、3分間くらい雑談。その後、役割を交代して「3」を繰り返す。

5)お互いのスケッチブックに相手へのメッセージを書く。

6)次の話し相手を決める。

これを午前中に4回。

リラックスした表情、真剣な表情で「仕事と自分」について語り合うその姿は、光と熱を帯びていました。

 

昼食後、また車座になりこう伝えました。

「午後はどうしてもしたいことが2つあります。1つはみんなの仕事の学校の参加してみての感想を聞きたい。もう1つは3ヵ月後の自分への手紙を書いてほしい。この2つには、それぞれ40分くらいずつ時間がほしい。それ以外に、どうしたい?」

僕の近くに座っていた参加者が小声で「フルーツバスケット」と伝えてきたので、参加者に問いかけてみると、今回はあまり賛同者がいませんでした。

 

「プログラムに書かれている仕事体験先への手紙は書かないんですか?」という質問がありました。

その通りです、予定では事務局で用意した便箋と封筒にみんなで一斉に仕事体験先へのお礼の手紙を書くというプログラムが用意されていました。

これは実は朝食を摂りながら、「事務局が用意した同じ便箋と封筒に、お礼の手紙を書くという時間に、一斉に書いた手紙をもらってうれしいだろうか?」と疑問に思い中止しようと思っていたのです。

参加者にはそういう気持ちと、「だから、もし仕事体験先の人へお礼の気持ちを伝えたいと思ったら、自宅に帰ってから、自分で選んだ便箋や葉書で、自分の時間を使って書いてほしい。送付先は連絡します。」と伝えました。これには参加者も納得の表情でした。

 

「じゃあ、感想と自分への手紙を先に書いて、あまった時間で自由に過ごしたい」という声があがり、それに賛同する雰囲気があったので、そのように時間を過ごすことに。

 

まずは少しスケッチブックに書く時間を設け、その後、スタッフも含めて36名で車座になり、

1人ひとりの仕事の学校に参加しての感想を全員で聴きました。

 

静かないい時間でした。

1人ひとりが、ぽつぽつと奥の方から言葉を丁寧に発し、今の自分の気持ちを精一杯伝えようとしているのが、とても伝わってきました。ほろっとなりそうな部分もありましたが、そんなことをしていると、

一つひとつの言葉を聴きもらしそうで、感傷的になるのも勿体無いくらいの時間でした。

 

どんな感想だったの?と興味を持たれるかもしれませんが、ここで特定の言葉を取り上げて紹介するような乱暴なことはしたくないという気持ちです。ごめんなさい。

それくらい大切にしたい時間だったことは間違いありません。

 

最後に「3ヶ月後の自分への手紙」を書きました。参加者もスタッフも、それぞれ思うがまま3ヶ月後の自分へ今の気持ちを書き綴りました。

 

書き終わった頃には、もう解散の時間。結局、取りたかった自由な時間はありせんでした。

最後に記念写真を撮り、なぜか三本締めをして終わり。さらっと解散。

 

さて、この最後に書いた自分への手紙は事務局が11月9日に投函します。

この手紙が届き、封を開け、自分への手紙を読みながら、参加者の1人ひとり、スタッフの1人ひとりは、どんなふうに思うのでしょうか?

 

そう、まだ仕事の学校は続いています。

 

 (本城慎之介)

 

 

(車座になり「どうしたい?」)

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(2人1組で話しをする)

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(3ヶ月後の自分への手紙)

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2008/08/08

仕事の学校5日目

プログラムが始まる前に、今日一日のことをこんなふうに説明しました。


今日は、自分に近づくために丸1日時間を使います。

参加者の皆さんはもちろん、スタッフの大人も自分に近づくための時間にします。

自分に近づくためには、「正直に話してみる」ということが大事だと思っています。

だから、今日は正直に話してみようと思う場をつくる努力をしました。

これから7、8人ずつ3つのグループに分かれ、別々の部屋で「自分に近づくために」一日過ごします。大人も別の部屋で同じように自分に近づくために一日時間を過ごします。

皆さんが、正直に話してみよう、と思える場をつくるために、

僕自身が正直に話しができる大人を3人来てもらいました。

西村さん、龍玄、福田さんです。

この人たちが1人ずつそれぞれの部屋に入ってもらいます。

西村さん、龍玄、福田さんと僕らは1つの約束をしています。

各部屋で話されたこと、起こったことは、僕らスタッフには一切報告しない。僕らも聞かない。

休憩時間やトイレで、会場内で顔を合わせることはあるかもしれませんが、今日は23時45分の点呼まで大人と接点を持たない日です。

それは、皆さんに自分に近づいてほしいし、僕らスタッフも自分に近づきたいからです。

 

この後、名前の五十音順で円をつくり順番に3つのグループになり、

9時30分~20時30分までそれぞれの部屋で

「自分に近づく。そのために正直に話してみる。」という場を持ちました。

 

そんなわけで、この日は写真がまったくありません。

それぞれの部屋で、参加者がどのような経験をしたのかもわかりません。

 

ただ、終了後、ホテルで会った参加者の表情は穏やかでいい表情をしていました。

夜に開放している皆で集まれる場所も、いつもよりも賑やかでした。

いい一日でした。

いよいよ明日は最終日。

 (本城慎之介)

 

 

 

2008/08/07

仕事の学校4日目

仕事体験2日目の朝。

8月5日の仕事体験初日の時よりは、表情に少し余裕が見られます。

やはり全く知らない場所へ、地図を頼りに公共交通機関を使って行くというのは、

緊張するものなのでしょう。1度往復しているだけに、今日はスタッフも安心して見送りました。

(日本公文教育研究会町田事務局~徹底的にジョブシャドウ)

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(アイワ広告~スタッフにまったく気がつかない2人。真剣に制作しています)

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(横浜ららぽーとオペレーションセンター~1周約400mのショッピングモールの運営の仕事を体験)

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(東京小町横浜ららぽーと店~どうやったらその商品がきれいに見えるか考えながら陳列)

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(新横浜プリンスホテル~自分達が宿泊しているホテルでの仕事体験も貴重な経験)

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(ポンパドウル~難しかったあんパンづくり。味は最高でした)

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仕事体験終了後は、「ワールドカフェ」という方法で体験を深めていきます。

このワールドカフェも、talk and listen と同じように仕事の学校期間中に参加者は、

何度も経験しています。この日のワールドカフェは、2回の仕事体験で観察・体験したことが

刺激になったのか、沈黙する場面がなく、それぞれの思いを重ね合わせ、

関係づける場面が多く見られました。

 

(ワールドカフェで仕事体験を深める)

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(あるテーブルのワールドカフェ後の模造紙)

 

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最後に「私が仕事をするときに大切にしたいこと、大事にしたいこと」を

各自で下のポイントを意識しながらスケッチブックに書きました。

  ・どうしてそれを大切、大事にしたいのか?

  ・どんなふうに大切、大事にしたいのか?

  ・それを大切、大事にすると、どうなるのか?

  ・それを大切、大事にしないと、どうなってしまうのか?

1日目から、「仕事と自分に近づく」をテーマに考え、話し、聴き、書き、

そして2回の仕事体験をした参加者達は、将来、何の仕事をするのかはわからないけど、

どんな仕事をする時にでも大切にしたいこと、大事にしたいことを、

ぼんやりと感じはじめているようでした。

 

(「私が仕事をするときに大切にしたいこと、大事にしたいこと」を書く)

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終了後、「今日は時間が足りなかった...」という声も聞こえましたが、

すべてのプログラムが終了したのは22時30分...。

仕事体験で疲れているはずなのに、どの参加者の表情も熱を帯びていました。

仕事の学校の体温が上がってきている、そんな感じがしました。 

 (本城慎之介)

 

 

 

 

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