「仕事の学校」は、高校生を対象とした自分自身の仕事観をつくる5泊6日の合宿型セミナーです。
今私がしている仕事は、神戸製鋼の「ラグビー部支援室」というところに所属し、神戸製鋼ラグビー部(コベルコスティーラーズ)の運営のお手伝いをしています。そこで様々なチームに関連する処理事項、試合の登録や経理、物品の手配などをしています。グラウンドでは練習や試合の準備、ジャージの管理、スポンサーがアディダスなのでウェアのオーダーなどをしています。いわゆる高校時代と同じようなマネージャー業をやりながら、一方でチームの運営にも携わる、そんな感じですね。
「なにが楽しくてマネージャーを10年以上も続けているの?」って聞かれることがよくあるんですが、自分の好きなことを仕事にできているからだと思います。好きなことを仕事にできている人ってそんなに沢山いないんじゃないかなと思います。そんな中で私の現在の境遇は幸せだな~と思いますね。あとはこういう仕事をしていると、選手と一緒に勝ったり負けたりを共有できるのがいいですね。勝ったら嬉しいし、負けたらやっぱり悔しい。高校生とか大学生の時はこういうことって結構あるんですけど、普通は大人になるとなかなか経験できないですからね。大人になっても選手と同じ気持ちを共有できるっていうのも、やっていて嬉しいことのひとつです。
逆に大変だと思うのは、休みがほとんどないことですね。とは言っても、高校の頃から既に十数年間もこういう生活を続けているので、なんとも思わないのですが。周りの人からは「休みがなくて大変ね」ってよく言われるので、大変なんだと思います(笑)。あ、そういえばラグビー部にあわせるスケジュールだから、コンサートを見に行くことが難しいですね~。チケットの予約とか、何ヶ月か前にしないといけないじゃないですか?この仕事はほんのちょっと先の予定も分からないですからね。だからコンサートチケットはネットオークションで直前に買わないといけない(笑)。それが大変ですね~(笑)。
他の家庭がどうか分からないのでなんとも言えないのですが、我が家は物心付いた頃からラグビー一色でしたね。ラグビーにはじまり、ラグビーに終わる。秋になったら花園(※)予選を見に行って、冬になったら花園大会を見に行く。そんな感じでしたね。
※花園 - 全国高校ラグビー大会は毎年大阪府東大阪市の近鉄花園ラグビー場にて開催される。会場名から同大会は通称「花園」と呼ばれている。
やっぱり家庭環境の影響って大きいと思います。小学校の頃からラグビーに携われる仕事がやりたいと思っていましたから。我が家は女姉妹ですが、兄や弟がいたらたぶん大阪の強いチームに入っていたと思いますしね~。私が男の子だったら100%ラグビーやっていたと思いますよ。周りの人からも「男やったらよかったのに」ってよく言われました(笑)。でも女に生まれたけど、これだけラグビーに関わってこれたのは幸せなことだと思います。
先に述べましたが、ずっと小さい頃からラグビー部のマネージャーになりたいと思っていました。マネージャーになるために高校に行く感じでしたし、どこの高校に行くのかも、ラグビー部のマネージャーになることだけで選びましたからね。なんとかしてラグビーの強豪校として有名な大阪工業大学高校(以後、工大)に行きたかったんですよ。工大に入るにはどうすればいいのだろうってところから考えていたので、学科はどこでもよかった。私は建築科だったのですが、その理由も「建築なら200%入れる」って言われたから(笑)。別に建築がしたい、学びたいなんてことは全くありませんでした(笑)。
工大の中でも建築科は女の子が多い方だったのですが、それでもクラスに5人だけ(笑)。しかも2人が学校辞めてしまったので最終的には3人になった。私の時は学年に20人くらいしか女の子はいなかったのですが、今は100人以上になっているようです。今は、普通科のみになっているようで、名前も『常翔学園高等学校』に変わってしまうみたいです。ラグビーといえば大阪工業大学高校って言ってくれる人もたくさんいましたし…。学校名が変わってしまうのは、うーん、やっぱり淋しいです…